カーコーティングで失敗したときの対処法

カーコーティングは自分でできる?

水弾きや見た目の輝きも良くなるカーコーティング。『愛車にカーコーティングを施したいけれど、プロに依頼すると費用がかさむ……』と思い、セルフでカーコーティングをする方も少なくないでしょう。最近だとこういったセルフでできるコーティング剤が色々と販売されてます。しかし、しっかりと準備をして適切なタイミングで行わないと、セルフでのカーコーティングは失敗する可能性が高いです。そこで本記事では、カーコーティングの失敗例や、失敗したあとの対処法まで紹介していきます!セルフでのカーコーティングに興味のある方はぜひ最後までご覧ください。

カーコーティングでの失敗例

はじめに、カーコーティングでよくある失敗例について見ていきましょう。

ムラができる

コーティング剤をまんべんなく塗り広げられていないと、ボディが一部曇ったり、光のあたり加減で塗りムラが目立ってしまいます。せっかくピカピカの状態にしようとしたのにも関わらず、ムラが出来てしまうと撥水効果や見た目の印象も悪くなってしまいます。

施工漏れ

コーティング剤は見た目でどこが塗れているか簡単に判断できないので、終わった後に塗り残しが出来ている場合があります。例えば車の左右どちらかしか塗れていなかったり、ドアハンドルやスポイラーの裏側やピラー、フェンダーの左右どちらかなど、普段意識しづらい箇所は施工を忘れやすくなります。

コーティング剤の拭き残し

コーティング剤をボディに塗布した後は、マイクロファイバークロスで余分なコーティング剤を拭き取り乾燥させる必要があります。この時に拭き残しがあるとムラとなってしまいます。

夜間時の結露

寒暖差の激しい時期の冬や夏などの夜間や朝方には、結露が発生しやすくなります。カーコーティングをした直後にこういった結露ができると、水分がボディの塗装とコーティング剤の接着を阻害してしまいます。

雨にあたる

カーコーティングをした後12時間以内に雨に当たる場合も、水分がボディの塗装とコーティング剤の接着を阻害してしまう原因になります。

カーコーティングで失敗したときの対処法

さて、ここからはカーコーティングで失敗した後に出来る状況別の対処法について見ていきましょう。

カーコーティングが乾く前

コーティングがまだ乾き切っていない時にムラを見つけられれば、コーティング剤をそのまま塗り伸ばすことで簡単にムラを直すことができます。コーティングが乾き始めるのは塗った直後から1時間程度ほどたってからなので、その前でしたら焦らずにコーティングを塗り伸ばしましょう。

カーコーティングが硬化中

カーコーティングを行ってから数時間たっていると、コーティング剤の硬化が始まっています。でも、ご安心ください。コーティング剤が完全に乾くまでにはだいたい12時間程度かかるとされているので、その前でしたらムラができた部分に余ったコーティング剤を塗り込んでから拭き伸ばすことで、ムラを解消することができます。

カーコーティングが完全に硬化した後

カーコーティングをしてから12時間以上たってしまい、コーティング剤がほとんど硬化し終わった状態だと、ムラを直すのはかなり大変になります。この場合は1度コーティング剤を剥離してから修正するしかありません。『もう1度コーティングし直せば良いのでは?』と考えている方もいるようですが、ムラが出来てしまったコーティングの上からまたコーティングをしても、これらのムラを直すことはできません。1度完全に硬化してしまったコーティング剤を剥離するには、専用の超微粒コンパウンドをスポンジにつけて、ムラになった部分を手磨きで剥離させていく必要があります。このとき磨きすぎると塗装を痛めることがあるので、優しくかつ同じ場所を何度も磨かないようにするのがポイントです。

ポリマー系コーティングの場合

これまではガラスコーティングの前提で対処法を紹介してきましたが、コーティング剤がポリマー系である場合は専用のコーティング除去成分を含んだカーシャンプーで洗車すれば、簡単にコーティング剤を除去することができます。ポリマー系のコーティング剤で失敗してしまった場合は、1度こういったカーシャンプーで洗車し綺麗な状態にしてから、再度コーティングををすれば大丈夫です。

カーコーティングで失敗しないために

さて、ここからはカーコーティングで失敗しないために意識すべきポイントについて紹介していきます。

塗る順番、塗り方を工夫する

コーティング剤の塗りムラや塗り忘れを防ぐために、あらかじめ塗る順番を決めておくと良いでしょう。例えば、ルーフから始めてボンネット・トランク、最後にボディ側面というように上から下へ進めていくと、塗りムラや塗り忘れをしにくくなるでしょう。また、コーティング剤が途中で足りなくならないように、十分な量を確保しておくことも大切です。

天気の良いタイミングで施工する

雨や結露といった水滴はコーティング剤が乾く前になるべく車に付着しないようにしましょう。そのため、カーコーティングをする日程は必ず天気予報をチェックして、晴れの日に施工をすることが大切です。また、乾燥の途中で雨に濡れないためにも、晴天がしばらく続く日程を狙うのがおすすめです。また、表面硬化には半日程かかるため、屋外での施工完了後は夜間に結露が付着する心配の少ない屋内に車を移動させたり、早朝から作業をして夜間の結露を避ける等の工夫をしましょう。

色々な場所で車を確認する

コーティング剤の塗り忘れや塗りムラは、車が光にあたることで確認できます。そのため、コーティングし終わった後は、明るいうちに外で車を色んな角度からチェックしたり、場所を移動して光源を変えて確認することで失敗に気づきやすくなります。早い段階でムラや塗り忘れに気づければ、簡単にリカバリーすることができますよ。

プロに依頼する

ここまでセルフでのカーコーティングについて紹介してきましたが、やはり失敗せずに確実にカーコーティングをしてもらいたい方はプロにお願いした方が良いです。特に、ガラスコーティングをセルフで失敗してから時間がたってしまうと、コーティング剤の除去が必要になりますが、これをセルフでやるのはかなり大変です。しかもプロに除去を依頼するとなると10万円ほどかかることもあり、初めからコーティングを依頼した方が安上りだったという事態になりかねません。確実に失敗せず、コーティングのクオリティーを求めるのであれば、多少費用をかけてでもプロに依頼するのが安心ですよ。

まとめ

いかがでしたか。セルフでのカーコーティングは、気を付けないと失敗するポイントがたくさんあります。しかし、これらの失敗例を理解してからちゃんと準備をすることで、自分でもカーコーティングをすることが可能です。ただし、絶対に失敗したくない方はプロに相談するようにしましょう。車が好きで、コーティングやメンテナンスも自分で行ってみたい!という方や、セルフでなるべく費用を抑えたいという方は、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。