季節がいいとドライブも気持ちがいいものです。長距離ドライブを安全に楽しむために車の点検は重要です。長距離ドライブ前後の点検項目と注意点について解説します。
長距離ドライブって何キロくらいから?
車を所有していると、ゴールデンウィークや夏休みなどに少し足を延ばして遠くまでドライブに出かけることもあるでしょう。それでは長距離ドライブというとどれくらいの距離なのかを知っているでしょうか?
一般的に150km~300kmと考える場合が多いようです。一般道路では150キロ、高速道路を利用する際は300キロといった目安が長距離ドライブの定義といえます。
長距離ドライブの注意点とコツ
高速道路の法定速度である80km~100kmで300キロ走行するとなると、交通状況にもよりますが約4時間弱かかると考えられます。長時間の運転はドライバーにとって大きな疲労につながります。疲労を溜めないことが長距離ドライブのコツといえます。
高速道路では2時間に1度くらいのペースで、一般道路でも最低4時間に1回程度、休憩することを心がけます。体は疲れていないと感じていても、同じ姿勢で運転していると意外と体が凝り固まるものです。車を停めて外の空気を吸い、身体を動かすことでリフレッシュすることが重要です。
運転中に好きな音楽をかけたり、ガムを噛んだりすることもおすすめです。また長距離ドライブ前には、車の点検も重要なポイントです。
長距離ドライブ前の点検項目
長距離をドライブするにあたり、体調面はもちろんのこと、車の点検はとても重要です。車の点検を怠ってしまうと、エンジントラブルやタイヤのトラブルなどの場合には走行が不可能となってしまい、身動きが取れなくなってしまいます。家族や友人が同乗している際には全員の負担となってしまうことになります。
また高速道路でそのようなトラブルが発生してしまうと非常に危険なのです。そのため、長距離ドライブの前にはしっかりと車の状態をチェックし不備がある場合には整備をおこなわなくてはいけません。
燃料
燃料の残量をチェックしましょう。特に高速道路を走行する予定がある場合には、渋滞に巻き込まれたりすると給油したり充電したりできるSAまで非常に時間がかかってしまう可能性もあります。燃料はあらかじめ満タンにしておき、ドライブ中も常に気にして走行します。
タイヤ
空気圧
指定の空気圧に調整します。空気圧に過不足があると、操縦安定性を損なうだけでなく、走行中のパンクなど重大な事故につながる危険性があります。
溝の深さ
スリップサインが出ていないか確認してください。摩耗が激しい場合は排水性能が低下します。ドライブ中の雨でぬれた路面を走行するとタイヤと路面の間に水が入り込みむことで、ハイドロプレーニング現象が起こります。その状態ではハンドルやブレーキが効かなくなってしまいます。
異物や損傷
ひび割れや釘が刺さっていないかチェックします。ゴムの劣化や、傷がある状態で長距離を走ると、途中でパンクするリスクが高まります。
オイル・液体類
エンジンオイル
オイル量が不足したまま長距離を走ると、エンジン内部の潤滑不良で重大な故障につながってしまう可能性があります。オイルレベルゲージを引き抜いて量を確認し、適量より不足している場合にはオイルを追加してください。
冷却水
リザーバータンクの量を確認し、減っていたら補充しましょう。冷却水が不足しているとエンジンを十分に冷やすことができずにオーバーヒートしてしまう危険があります。
ブレーキ液
量が減っていないか、汚れがないか確認しましょう。
ウィンドウウォッシャー液
長距離では消費しやすいので補充してください。
バッテリー
バッテリーが劣化して電力が弱まっていると、一度エンジンを切ったあとなどに、エンジンがかからなくなる場合があります。電圧をテスターで確認し、3年以上使用しているなら要注意と考えておくといいでしょう。また端子の汚れ・緩みなどは清掃と締め直しが必要です。モバイルバッテリーやブースターケーブルを用意しておくと安心です。
ブレーキ
ブレーキの効き具合
異音や違和感がないか試運転で確認してください。ブレーキペダルを踏んだときにスカスカとした踏み心地の場合や踏み込んだときに異音がする場合は要注意です。ブレーキパッドは摩耗が進むとブレーキをかけたときにキーキーと高音が鳴ります。また、ブレーキオイルの量も確認してください。ブレーキオイルが不足すると制動力に影響します。
パーキングブレーキ
しっかり作動するかチェックします。
ライト
ヘッドライト・フォグランプ
暗い場所で点灯確認してみましょう。夜間走行の予定がなくても、トンネルの通過や悪天候でヘッドライトが必要になる場面があります。暗いと感じる場合はレンズの汚れを拭き取ったりバルブを交換したりして光量を確保します。
ブレーキランプ・ウインカー
後方から確認してもらうか、壁に反射させてチェックします。ウインカー、ブレーキランプ、ハザードランプも全方向しっかり点滅するかチェックしましょう。
上記の点検をおこなうことで車のトラブルを心配することなく、安心して長距離ドライブを楽しむことができます。
長距離ドライブ後の点検項目
長距離ドライブ前の点検はもちろんのこと、ドライブ後に頑張った車にアフターメンテナンスも重要です。その後も安心して車を運転するために長距離ドライブ後の点検もおこないましょう。
オイル交換
長距離を走行すると、オイルが劣化しエンジンの性能が低下する原因につながります。新しいオイルに交換することで、エンジンの摩耗を防ぎ、スムーズな走行を維持できるだけでなく、車を長持ちさせることにもつながります。
バッテリー
長距離走行や極端な気温下での使用が続くと、劣化が早まることがあります。またドライブでは長い間車内で過ごすことになるため、エアコンやライト、ワイパーなどを使用する機会も多くなります。最近の車でよくみられるのが、前兆がないままバッテリー上がりを起こすことがしばしばみられます。
タイヤのチェック
長距離を走行すると、タイヤの摩耗や空気圧の低下が発生しやすくなります。長距離運転後もタイヤの状態をチェックし、必要であれば空気圧の調整やタイヤの交換をおこなうようにしましょう。空気圧が適切でないと、燃費が悪化するだけでなく、走行中の安全性にも影響を及ぼします。
長距離ドライブの注意点
体調管理
長距離ドライブの予定がある前日は十分な睡眠をとりましょう。寝不足の状態で運転することは、判断力や集中力が著しく低下し、居眠り運転につながる危険があります。適度な食事も重要です。同じ姿勢でさまざまなことに注意を払いながら運転することは、想像以上に疲れるものです。運転中もこまめな水分補給を心がけ、2時間に1回程度の休憩をとったりして、リフレッシュすることが重要です。
ルート確認
長距離ドライブでは慣れない土地に向かうことも多いでしょう。近年はナビがあるため、迷うことはほとんどなく都度適切なルートを案内してくれます。
しかしながらだいたいの立地場所や周辺の情報を事前に頭に入れておくことでさらに安心感が増すでしょう。また急な交通規制や天候などによっては、ナビ通りのルートとはいかない場合もあります。雪道などは特に無理をせず、出発時間をずらす、場合によっては中止や延期の判断をするのも大事です。
時間の余裕
時間に余裕がないと、スピードを出しすぎたり、無茶な運転をする原因につながる可能性があります。長距離ドライブの際には時間に余裕をもったスケジュールを組むようにしましょう。休憩時間なども考慮しながら、1~2時間程度の余裕があると、万が一、渋滞に巻き込まれた際にも焦る気持ちが落ち着きます。
まとめ
長距離ドライブでは、特に高速道路を利用する際には、車のトラブルを防ぐためにも点検は重要です。車の点検まもちろんのこと、ドライバーの体調管理にも気を遣いましょう。