要注意!命に関わる車のトラブルまとめ

車のトラブルは多岐にわたりますが、中には命に関わるようなトラブルもあり注意が必要です。下記のトラブルは発生頻度や影響度を基にしたものです。

よくある車のトラブルと予防策

バッテリー上がり

走行中だけでなく、駐車中にも起こるトラブルです。原因はライトや電装品の消し忘れ、古いバッテリー、寒冷地での劣化などがあげられます。定期的なバッテリーチェック、長時間駐車中は電装品の使用を控えるなどの対策をとりましょう。

パンクやタイヤのトラブル

特に高速道路や悪路などの走行中に起こりやすいトラブルにタイヤのパンクやホイールの脱落などがあります。釘や石などの異物、タイヤの摩耗や空気圧不足などが原因で起こります。これらは隊やの溝や状態を定期的にチェックすることで未然に防ぐことができる場合もあります。

エンジンがかからない

バッテリー、燃料供給系、スターターや点火系統の故障によるトラブルではエンジンがかからないといったものがみられます。これは故障となるため、修理が必要となる可能性もあります。定期的な整備だけでなく、音や動作の異常など故障の兆候にいち早く気付くことが重要です。

ブレーキの異常

ブレーキパッドの摩耗やブレーキ液の不足や劣化では、ブレーキが効かないなどの異常が起こる場合があります。走行中にブレーキが効かないとなると大事故につながる可能性があり、非常に危険です。ブレーキパッドやブレーキ液の定期点検はかならずおこない、異音がしたら即修理にだすように心がけましょう。

オーバーヒート

オーバーヒートはエンジンの発生熱量が、冷却性能を上回ってしまった場合に起きるエンジントラブルです。原因となるのは、冷却系やラジエーター、ファンの故障などです。放っておくと煙や最悪の場合炎上してしまうこともあります。冷却液の定期補充やラジエーターの状態確認をおこなって予防しましょう。

電装品の不具合

ヒューズ切れ、配線の不具合が原因となって起こります。近年は安全装置や自動制御技術の高度化に伴い、年々増加しています。また、自動車の電動化によってバッテリーの大容量化も進んでいます。電装品の修理やメンテナンスを行う業種は、自動車電装業と呼ばれ、整備や点検、メンテナンスをおこないます。

燃料切れ

燃料計の確認不足やガス欠などが原因となって起こるトラブルです。早めの給油、充電、予備燃料の準備などで対策します。

サスペンションの異常

衝撃や経年劣化での部品の劣化が原因です。定期点検、異音や振動を感じたらすぐに修理をおこないます。

エアコンの故障

ガス不足、コンプレッサーや配管の不具合はわりと頻繁にみられます。近年の夏場は特に年々暑くなってきており、エアコンが効かないとなると運転に支障をきたす場合もあります。ガス補充やコンプレッサーの点検を定期的におこなうことをおすすめします。

排気系のトラブル

マフラーの劣化や触媒コンバーターの詰まりによって異常な排気音や燃費の異常があらわれます。異変に気づいたら点検を依頼しましょう。

これらのトラブルは、定期点検や日常的なチェックで予防できる場合が多いです。車を安全に保つために、早めの対応を心掛けましょう!

要注意!命に関わる車のトラブル

ここからは命に関わるかもしれない重大なトラブルについて解説します。自然災害や思わぬ事態で命を落とす可能性もあるということを知っておくことは、重要なことといえます。

冬に注意したい車のトラブル

まず冬場の低い気温は車にとって過酷な環境であることを知っておきましょう。まずバッテリーの電圧が下がり、電気系統に不具合が生じやすくなります。

また潤滑油などの硬化、エンジン内の液類の凍結の可能性、タイヤにもトラブルが発生しやすくなります。また冬の道路にも危険が多く潜んでいます。

路面凍結によるスリップ

道路の凍結は、普通タイヤはもちろんのこと雪道に強いスタッドレスタイヤでもスリップを起こす可能性があります。スリップ事故は、凍結した路面でブレーキが効かなかったり、進路が左右にずれたりして起こる交通事故のひとつです。

凍結した路面は「アイスバーン」と呼ばれ、アスファルトの表面を薄い氷の膜が覆うことでタイヤのグリップ力が低下し、スリップが発生します。スリップした本人だけでなく、周りの車や通行人を巻き込む可能性があり非常に危険です。

スピードが速ければ速いほど制御できなくなり大事故につながってしまいます。したがって、凍結の可能性がある道路はできるだけ通らない、スタッドレスタイヤにチェーンを装着する、などの対策が必要です。

立往生

冬には予想できない雪が降ることがあります。普段降らない地域はもちろんのこと、豪雪地帯とよばれる地域でも突然の大雪によって、国道や高速道路上で立往生といわれる事態が発生することがあります。

近年では、大規模な立往生が2020年、2023年に起こっています。1000台以上の渋滞した車の列でドライバーが丸2日間身動きでずに閉じ込められてしまいました。

止まっている間、車の中で暖房をつけて寒さをしのぐこともできますが、ここに危険が潜んでいます。

停車中にも降り続く雪によってマフラー周りが雪に埋もれてしまうため、排気ガスに含まれた一酸化炭素がエアコンの外気導入によって車内にとりこまれ、一酸化炭素中毒になるおそれがあり命に関わります。

できれば停車中はエンジンを切ること、毛布や除雪のためののスコップを車に乗せておき、エンジンをかける際はマフラー周りを除雪するなどの対策をおこないましょう。

夏に注意したい車のトラブル

夏の暑さが年々厳しくなってきている近年、猛暑や湿度上昇を原因とした車の故障やトラブルも増えます。猛暑の中で使う機会が増えるのがエアコンです。

冷えない、風が弱いなどありますが、自身での修理が難しい部分であるため、早急に修理に出すことをおすすめします。

室内温度上昇

エアコンが冷えないなどのトラブルは熱中症などのリスクが高まります。JAFが夏の気温35度でおこなったテストによると、午後12時~4時間エアコンを切った状態で駐車しておいた車内の平均温度は51度という結果となり、とても人が耐えることができる気温ではないことがわかります。

短時間で脱水症状や熱中症が進んでしまい、人やペットの命にかかわるような事故につながります。実際に小さな子どもが車内に閉じ込められて死亡するといった痛ましい事故も起こっています。

短時間であっても、車内に子どもを置き去りにしないことを守りましょう。また可燃物を高温になった車内に置きっぱなしにしていると発火の可能性が高まり危険です。

キーの閉じ込み

車内にスマートキーを置いたまま車を離れようとすると、警報音を発して知らせる機能などがついた近年の車ですが、未だにキーの閉じ込みが多くみられるのはなぜでしょうか?スマートキーは常に携帯しておく必要があるということを覚えておきましょう。

スマートキーの電池を確認

基本的にはヒューマンエラーといわれる人為的ミスが原因です。スマートキーには電池が内蔵されていますが、電池残量が減ってくると正常に作動しないことがあります。車内のパネルで電池の残量について警告してくれるような車もみられます。そのような表示をみたら、電池の残量が少ないと認識し交換をおこないましょう。

スマートキー閉じ込み防止機能が効かない範囲を認識

キーが車内にあっても、インパネ上やドアポケット内など、場所によっては車外にあると検知されてしまう場合があります。ドアがロックされ、キーの閉じ込みにつながってしまいます。また車内に置いたカバン内のキーのボタンが、何らかの理由で押され、ドアが施錠されるといった事例もあります。

まとめ

車のトラブルは予期せぬタイミングで訪れることもあります。そのような場合にも適切に対応できるよう、あらかじめ準備をしっかりしておくこと、車内には子どもをおいていかないなどの基本的なことを守るようにしましょう。

また定期的な点検は必ずおこない、車が万全の状態で走行できる環境を整えておくことも重要です。ロードサービスがついた保険に加入しておくことも万が一時に安心といえます。