新車の価格は、ボディタイプや車種によって多岐にわたります。自身のライフスタイルや予算に合わせて、最適な車種を選ぶことが重要です。最新の価格情報や詳細は、各メーカーの公式サイトや販売店で確認することをおすすめします。
新車は年々値上がりしている
新車の価格が値上がりしている背景には、さまざまな要因が関係しています。
原材料費の高騰
車の製造に欠かすことのできない、鉄鋼やアルミニウム、銅といった自動車製造に必要な原材料の価格が世界的に上昇しています。需要の増加があるにもかかわらず、紛争や制裁などによって供給が不安定になっていることも影響しているといえるでしょう。
近年の車の製造に欠かすことのできないもののひとつに半導体があります。半導体は車両の電子制御システムに必要不可欠でありながら、在庫不足が発生し価格が上昇し、新車コスト上昇の一因となっています。
労働コストの上昇
製造業全体で労働力不足が進み、人件費が上昇しています。特に新型コロナウイルスの影響で、一時的な生産停止や人員不足が影響を及ぼしました。
円安の影響(日本の場合)
日本国内の場合では、円安により、輸入される部品や原材料のコストが増加しています。自動車メーカーがコスト増加分を販売価格に反映せざるを得なくなっているという現状があるのです。
環境規制の強化
世界的な環境規制の強化により、燃費性能の向上や排出ガス低減技術の開発が求められています。電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)の技術開発費や、生産コストが価格に反映されています。
高機能化・多機能化
消費者のニーズに応じて、新車にはより多くの安全装備(衝突回避システム、自動運転支援システムなど)や快適装備(スマートディスプレイ、エアコンシートなど)が標準搭載されるようになっています。高機能な装備の追加が車両価格を押し上げています。
輸送費・エネルギーコストの上昇
原油価格の高騰や物流費の増加が、部品輸送や完成車の輸送コストに影響。特に、新型コロナやウクライナ紛争以降、エネルギー価格が不安定で、これが車両価格にも反映されています。
需要と供給のバランス
半導体不足により新車の供給が制限される中、需要が高まると価格が上昇します。一部の人気車種では、生産量が追いつかず価格が引き上げられることもあります。
インフレーション
世界的なインフレ傾向により、商品全体の価格が上昇しており、自動車も例外ではありません。
新車の価格相場
近年の新車の価格をみてみましょう。
軽自動車 | 約100~200万円 |
コンパクトカー | 約130~250万円 |
セダン | 約200~500万円 |
SUV | 約200~500万円 |
ミニバン | 約200~400万円 |
クーペ | 約300~1,800万円 |
一般的には上記のようになっていますが、装備やオプションの有無によって大きな幅があります。しかしながら以前と比較すると、車種に限らず全体的に値上がりしていることは事実です。
新車で200万円以下で買える車5選
新車の値上がりは車を購入する人たちにとって悩ましい問題です。このような中で200万円以下で購入することができる車があるのを知っているでしょうか?軽からコンパクトカー、SUVまでさまざまあり、意外と選択肢があることがわかるかもしれません。
スズキ 「ジムニー」196万円~

スズキのジムニーは海外で人気があり、日本国内でも反響が出ています。走破力の高さと頑丈なボディが魅力で、新型のデザインは直線的でワイルドな雰囲気です。また、安全性能や実用性も大幅にアップしています。ジムニー人気で新車の納期は、2024年現在で1年から1年半ほどかかるといわれています。
寸法(全長・全幅・全高) | 3395mm × 1475mm × 1725mm |
重量 | 1,040kg |
駆動方式 | パートタイム4WD |
総排気量 | 658cc |
燃費 | 16.6km/L |
ホンダ 「フィット BASIC」155万円~

現行モデルで一番リーズナブルなグレードはBASICです。売れ筋としては装備が充実したHOMEが一番人気となっているようです。親しみやすさがテーマのフィットは、シンプルなエクステリアが特徴です。ハイブリッドシステムによって効率の良い走行を実現でき、29.4km/L(WLTCモード)の燃費はクラストップレベルです。
寸法(全長・全幅・全高) | 3995mm × 1695mm × 1540 mm |
重量 | 1,260 kg |
駆動方式 | 四輪駆動 |
総排気量 | 1,500cc |
燃費 | 12.6km/L |
マツダ「MAZDA2 15C」174 万円~

スポーティグレード中心だったグレード構成が、リラックスできる明るい雰囲気のグレードも設定されるなど、選びやすいものになっています。外観が穏やかな雰囲気ですが、今までのスポーツ路線を進むマツダ車とは性格が異なります。従来のマツダ車が好みに合わなかったユーザーにも、注目されています。
寸法(全長・全幅・全高) | 4070mm × 1700mm × 1500mm |
重量 | 1,160kg |
駆動方式 | FF(前輪駆動) |
総排気量 | 1,496cc |
燃費 | 20.3km/L |
トヨタ「カローラアクシオ」163万円~

カローラアクシオは5人乗りのセダンです。他のカローラシリーズのクルマと比べ、ビジネスシーンでの機能性をもうひとつ高めたクルマです。カローラ アクシオは、法人向けの需要が高いことから、グレードを絞って低価格を維持できていると考えられます。排気量が1.5L未満であるため、自動車税も他のセダン車よりも安くなっています。
寸法(全長・全幅・全高) | 4410mm × 1700mm × 1460mm |
重量 | 1,150kg |
駆動方式 | FF(前輪駆動) |
総排気量 | 1,496cc |
燃費 | 18.2km/L |
ダイハツ 「ロッキー X」191万円~

ダイハツのコンパクトSUV、ロッキーは全長4m未満というコンパクトなボディながら、369Lの大容量ラゲージで広々とした室内空間が備わっています。先進安全運転支援機能も充実しており、全車に標準装備されているスマートアシストの機能搭載と安全面でも優秀となっています。
寸法(全長・全幅・全高) | 3995mm × 1695mm × 1620mm |
重量 | 1,040kg |
駆動方式 | FF(前輪駆動) |
総排気量 | 1,196cc |
燃費 | 16.17 km/L |
トヨタ 「ライズ G」196万円~

5ナンバーとは思えない迫力、存在感。俊敏な走りを予感させる力強いフロントグリルなど、SUVデザインらしいアクティブなデザインに仕上げました。ゆとりある室内に大容量のラゲージ、加速性能に優れたハイブリッド車と、バランスのよい走りのガソリン車。俊敏さと低燃費を追求した2つのパワーユニットを設定しています。
寸法(全長・全幅・全高) | 3995mm × 1695mm × 1620mm |
重量 | 1,040kg |
駆動方式 | フルタイム4WD |
総排気量 | 1,196cc |
燃費 | 17.4km/L |
スバル「レックス G」191万円~

コンパクトでありながらたくましさを感じさせるスタイル、どこにいても存在感を放つシンプルで力強いシルエット、厚みのあるボディとコンパクトなキャビンを組み合わせたSUVらしいシルエットです。中も広々空間で快適な走りを楽しむことができます。
寸法(全長・全幅・全高) | 3995mm × 1,695mm × 1,620mm |
重量 | 1,040kg |
駆動方式 | 2WD |
総排気量 | 1,196cc |
燃費 | 20.7km/L |
三菱「デリカD:2 HYBRID MX」196万円~

家族にうれしい装備充実のベーシックモデルでは、上質で存在感あふれるエクステリアデザイン。よりスポーティで洗練されたデザインのカスタムもラインアップ。ゆとりのある快適な空間設計としながら、デリカD:2は、ネイビーとアイボリーを基調とした、シックで落ち着いた印象となっています。
寸法(全長・全幅・全高) | 3790mm × 1645mm × 1745mm |
重量 | 1,000kg |
駆動方式 | 2WD |
総排気量 | 1,242cc |
燃費 | 22.4km/L |
トヨタ「ヤリスクロス X」190万円~

シンプルな内装と低燃費が特徴です。基本的な装備を搭載したベーシックモデルでは、街乗りやレジャーなど幅広い用途で利用でき、家族旅行やキャンプなどのアクティブなカーライフをサポートしてくれます。
寸法(全長・全幅・全高) | 4180mm × 1765mm × 1590mm |
重量 | 1,110kg |
駆動方式 | FF(前輪駆動) |
総排気量 | 1,490cc |
燃費 | 22.4km/L |
ダイハツ「COPEN Robe」198万円~

大胆に曲線を取り入れたデザインを採用し流麗さ、躍動感を表現したエクステリアが特徴のグレードです。スポーツカーならではの美しさを感じさせるデザインは街なかでも注目を集めるでしょう。リアは走行安定性を高めるダックテール形状となっています。16インチアルミホイールは存在感がありつつも、上品で都会的な雰囲気を持つ洗練されたデザインです。
寸法(全長・全幅・全高) | 3395mm × 1475mm × 1280mm |
重量 | 870kg |
駆動方式 | 2WD |
総排気量 | 1,490cc |
燃費 | 19.2km/L |
まとめ
新車は今後も価格上昇が続く可能性があります。消費者にとっては、新車購入時に補助金や税制優遇措置を活用することで負担を軽減する方法を検討するのがおすすめです。また中古車を選択肢にいれることで、車体本体の価格を予算内に収めることができる可能性もあります。