カーラッピングと塗装の違いとは?特徴から目的別のおすすめまで紹介

カーラッピングと塗装の特徴

皆さんは『カーラッピング』と『塗装』について知っていますか?これらは車のカラーや質感を変えられる方法です。それぞれの特徴や違いは以下の通りとなっています。

カーラッピングとは

カーラッピングは、車両専用のフィルムを車のボディに貼り付け、純正カラーにはない色や質感に変えることができる技法です。ラッピングなので後から剝がすことが可能であり、色を変える目的以外にも車の塗装を保護する目的にも使われています。

塗装とは

塗装は車体に塗料を吹き付けてボディの色を変える技法です。様々な塗料を混ぜて好きな色を作ることができるため、純正にはない自分好みのカラーリングを楽しむことができます。また、色だけではなく質感も変えることができ、小さな金属片を混ぜたメタリックや雲母の粉を混ぜたパールなど、様々な表現を楽しむことができます。

カーラッピングと塗装のメリット&デメリット

車のカラーや質感を変えられるカーラッピングと塗装ですが、両者には以下のようなメリット&デメリットがあります。

カーラッピングのメリット&デメリット

【メリット】

カーラッピングのメリットとして最も大きいのが『剥がして元に戻せる』という点です。塗装の場合、一度塗ってしまうと元には戻せませんが、カーラッピングは元に戻せる点が大きな違いです。また『元に戻せるため車の価値が下がにくい』というメリットもあります。他にも『塗装を日光や汚れから保護する』ことや『複数台に同じデザインをほどこせる』、『風景やアニメの画像など、複雑なカラーリングも可能』であることなどがあります。

【デメリット】

カーラッピングのデメリットとして『2~3年でフィルムを剥がす必要がある』ことや『塗装より費用がかかる』ことがあります。塗装が10年ほど維持できることを考えると、この耐久性の差は大きいです。また、フルラッピングで複雑なデザインや、特殊なカラーや質感にする場合、塗装の2倍ほどの費用がかかる場合があります。

塗装のメリット&デメリット

【メリット】

塗装のデメリットとして『カーラッピングに比べて費用が安い』ことや『耐久性が長い』ことが挙げられます。カーラッピングが2~3年で張替えが必要なのに比べて、塗装なら10年以上もつことを考えると、長持ちさせたい場合には塗装が圧倒的におすすめです。

【デメリット】

塗装の大きなデメリットとしては『元に戻せない』ことです。ほとんどの場合、塗装をすると中古販売時に買取査定額が下がってしまいます。売り払う際に少しでも値段を上げたいと考えているなら、塗装を施すことは大きなデメリットになるでしょう。

目的別のおすすめ

ここからは、目的別のおすすめについて紹介していきます。

高級車の場合

高級車は売り払う時もかなりの値段になることがあります。後々売り払うことを考えると、中古車販売価格が大きく下がるリスクのある塗装はおすすめしません。高級車を自分好みのカラーにしたいなら、カーラッピングが圧倒的におすすめです。

オリジナルカラーを長く楽しみたい場合

自分好みのオリジナルカラーをなるべく長く維持したいなら、塗装がおすすめです。カーラッピングと塗装の持続性には5倍ほどの差があります。後ほど売り払う予定がなかったり、売り払う時の値段を気にしないのであれば、持続性が高い塗装を選ぶようにしましょう。

安くカラーチェンジしたい場合

安くカラーチェンジしたい場合は、どんなカラーにするかによって塗装とカーラッピングのどちらがおすすめか変わります。一般的には、ソリッドの単色で車体全体の色味を変えたいなら塗装の方が安い傾向にあります。商用車、営業車、送迎車、キッチンカーなど、細かいデザインが必要なカラーリングの場合は圧倒的にカーラッピングの方が安く済みます。

痛車など複雑なカラーリングを楽しみたい場合

複雑なカラーリングの中でも、痛車と言われるようなアニメ画像などのカラーリングを施したい場合は、カーラッピング一択であるといえます。

まとめ

いかがでしたか。車のカラーや質感を変えられる方法にはカーラッピングと塗装の2種類があります。これらにはそれぞれ特徴や違いがあり、どういった目的でカラーリングを施したいかによっておすすめの方法が変わっています。もしも愛車や商業車のボディカラーを変えたいという場合には、ぜひ本記事で紹介した内容を参考に選んでみてくださいね。