洗車のワックス洗車の違いとは?メリット・デメリットも解説

洗車とは、車体を中心に窓ガラス、ホイールなどを洗浄し、汚れやホコリを取り除く作業のことです。洗車は、車の外観を美しく保つだけでなく、塗装や部品の劣化を防ぎ、車を長持ちさせるためにも重要です。

洗車の方法

洗車はさまざまな方法でおこなうことができ、それぞれに仕上がりや費用に違いがあります。

手洗い洗車

自分の手でスポンジや布を使い、丁寧に洗浄する方法です。水で全体を流し、大まかな汚れを落とし、専用のカーシャンプーを使用して洗浄します。その後、再び水で洗剤を十分に洗い流します。

仕上げは乾いたクロスで水分を拭き取るという流れとなります。人の手でおこなうため、車を傷つけにくく、細部まで丁寧に洗えるというメリットがありますが、時間と労力がかかる方法です。

カーシャンプーや専用のスポンジなどの購入費、水道代以外は無料です。

自動洗車機

ガソリンスタンドや洗車場などに設置されている機械を使って洗車する方法です。ブラシタイプや布タイプ、自動ジェット水流タイプがあります。

お金を投入することで自動で短時間に済みます。風で水分を吹き飛ばしてくれますが、細かい部分は手作業で拭き取る必要があります。誰でも使用できる手軽さがある一方、車に細かい傷がつく可能性もあります。

費用はコースによって変わりますが、一般的に500円~2,000円ほどになります。またガソリンスタンドでは、機械洗車だけでなく、手洗い洗車もおこなっていますので、お好みで利用することが可能です。

洗車専門店

専門業者に依頼してプロの洗車とコーティングをおこなう方法です。基本的にプロの手洗い洗車となり、高品質の仕上がりが期待できます。

ボディの洗車、窓の拭き上げ、タイヤワックス、ホイールのクリーニング、運転席・助手席の掃除、車体のコーティングまでがセットとなっている場合が多いです。デメリットとしては、コストが高いという点があげられます。

車の大きさやサービス内容によって差はあるものの、3,000円~20,000円までおおきな幅がみられます。

カーディーラー

カーディーラーでも洗車をおこなっています。車検や定期点検、修理などの際に無料で洗車をおこなってくれることがありますが、洗車のみを依頼する場合は有料となります。

ディーラーの洗車サービスは、ドライブスルー洗車機による機械洗車と手洗い洗車の2種類となっています。料金は各店舗によって大きく異なるので、車を購入したディーラーに問い合わせることをおすすめします。

洗車のタイミング

洗車はどのようなタイミングでおこなうのがいいのでしょうか。

雨上がりで泥汚れが目立つとき

雨が降っているときに走行した場合や、水たまりなどに入ってしまった場合は、泥汚れが目立ってきます。それらは放置しておいても自然にとれるものではありません。泥は砂利や砂を含むため傷の原因となり、塗装にダメージを与えかねません。雨があがったら、キレイに洗車すると見た目もよくなります。

黄砂や花粉が付着している場合

春には花粉、風向きによって黄砂などが飛んできます。目には見えないものの、車に黄色や茶色で細かく付着していることを確認できます。花粉が付着したまま、雨に濡れるとペクチンという物質が溶け出します。ボディの腐食や歪みの原因となる場合があるのです。また黄砂の成分は、石英や長石という硬い鉱物です。車に付着すると傷が付きやすくなってしまうため、できるだけ早めの洗車をおすすめします。

長距離のドライブ後

長い距離を走行する場合には、高速道路の利用が考えられます。細かな石や砂などが通常よりも激しく当たります。直射日光や酸性雨、鳥の糞などの飛散物、また夜間の走行では、ヘッドライトに集まる虫などがあたりさまざまな汚れの原因となってしまいます。長距離走行のあとは、それらの汚れをキレイに落とすことが重要です。

1ヵ月に1回程度が目安

春以外、雨が降らず、長距離走行もおこなっていないという場合でも1ヵ月に1回程度の洗車を目安にするといいでしょう。基本的には、車の汚れが目立ってきたと感じたときにおこなう感覚です。頻繁に洗車をすると、ボディに傷が付いてしまいます。逆に洗車を怠ることでボディの劣化が進行する場合もあります。やりすぎもやらなすぎもよくないため適度な洗車を心がけるといいでしょう。

洗車の種類

上記で洗車方法がさまざまあることがわかりましたが、洗車にはいくつかの種類も存在します。

水洗い洗車

いわゆる水洗いというもので、砂や泥などを水で洗い流し、拭きあげるものです。コーティングされた車などは、この水洗い洗車で十分キレイになります。

シャンプー洗車

カーシャンプーといった車専用の洗浄液を使用して洗車をおこないます。砂や泥だけでなく油脂系の汚れなどを落とすこともできます。

ワックス洗車

洗車後にワックスを塗布する洗車です。パラフィンやカルナバロウという植物由来の蝋が主成分となっている場合が多く、水分を弾く効果があります。また艶を出すこともできます。

撥水洗車

ボディの水弾きを良くすることに重点をおた洗車の種類で、細かな粒子で構成された撥水コートが塗装表面を覆い、目に見えない細かな溝に入り込んで表面張力を発生させて水弾きを向上させています。

ワックス洗車とは?

ワックス洗車とは、車の洗浄に加えて、車の表面にワックスを塗布することで、艶出しや塗装の保護を行う洗車方法です。ワックスのコーティングにより、車の表面に汚れや水滴が付きにくくなり、艶やかで美しい外観を保つことができます。

一度のワックス効果は1~2週間程度となりますが、何度も繰り返しワックス洗車を繰り返していると、ボディに塗布された被膜が厚くなり、汚れが再付着することを予防する効果が増し、光沢も出てきます。

ワックス洗車の特徴

艶出し効果

ワックスを塗ることで、塗装面に深い光沢が生まれ、車の見た目が新車のように美しくなります。

保護機能

ワックスが車の表面に保護膜を形成し、雨水や紫外線、汚れ、鳥のフンなどによる塗装の劣化を防ぎます。

撥水性

ワックスには撥水効果があり、雨水や汚れが弾かれるため、水垢やシミができにくくなります。

ワックス洗車のメリット・デメリット

メリット

  • 艶がでて車の外観が美しくなります。
  • ワックスでコーティングすることで、塗装の寿命が延びる可能性があります。
  • 撥水効果があるため汚れが付きにくくなります。

デメリット

  • 自身で固形ワックスを塗布する際には、手間と時間がかかります。
  • ワックスの種類や塗り方を間違えるとムラができてしまいます。
  • 長期間放置するとワックスが劣化して逆に汚れが目立つこともあります。

まとめ

ワックス洗車は洗車機が手軽でおすすめです。洗車機の場合は、1,000円前後の価格設定となっている場合が多くみられ、月に1度ワックス洗車をおこなうことで、キレイな見た目を維持することができるでしょう。