撥水洗車ってどんなもの?メリット、デメリットまとめ

洗車の方法はいくつかあります。撥水洗車がどのようなものかを知って、車の状態や保管状態に合った洗車をおこないましょう。

洗車機にはコースがあります

洗車の際にみかける撥水洗車ですが、どのような洗車方法なのでしょうか。

撥水洗車は洗車機にあるコースの1つです。洗車機では、水洗い、シャンプー洗車、ワックス洗車など、洗い方や仕上がりの違いによてさまざまなコースが用意されています。

水洗い洗車

洗車機に設置されたノズルから噴射される水と、布やスポンジといった種類の回転ブラシでボディに付いた砂や泥などの汚れを洗い流すといった一番シンプルなタイプが水洗い洗車になります。水洗い後はブロアーと呼ばれる高圧送風機で余計な水分を吹き飛ばすメニューです。所要時間も短く価格も数百円などリーズナブルとなっています。

シャンプー洗車

水洗い洗車と工程はほぼ同じです。洗車時にカーシャンプーを使用するため、砂や泥、油脂系の汚れなど多く付着している場合におすすめです。価格は500円程度が一般的な相場となっていますが、所用時間はほとんど変わりません。仕上げのブローも水洗い洗車同様にしっかりかけてくれます。

ワックス洗車

シャンプー洗車後に油性の洗車機専用ワックス剤を全体に振りかける洗車コースがワックス洗車になります。ボディーに汚れが付くのを防いだり、光沢を出す効果もありますが、効果の持続時間は1週間から10日ほどといわれています。価格の相場は1,000円程度となっており、所要時間は10分ほどです。

撥水洗車

シャンプー洗車を行なった後に、ボディの水ハジキを良くするシリコン系の撥水剤をかけて仕上げます。ワックス剤より撥水性・耐汚性・光沢共に優れているという特徴があります。撥水洗車までは全て同じ工程で進みますが、その後のコート剤に以下のような種類があります。

  • 光沢ポリマー
  • ガラス系コート
  • プロストコート

具体的には、仕上げるコート剤によって、艶や光沢を重視するもの、撥水力、耐久性などの違いがあります。店舗や洗車機メーカーによって名称や効果の持続時間に差があります。所要時間は長くて10分程度、1,500円程度となっています。洗車後の天候や車の管理状態によっては3~4週間効果は持続する場合があります。

撥水洗車ってどんなもの?

撥水洗車では、単なる洗車だけでなくボディに撥水効果が与えられることが特徴となっています。撥水洗車では、車のボディに水を弾く効果を持たせる洗車方法で、車の表面に撥水コーティング剤を塗布することで実現されます。撥水コーティング剤は、雨水や汚れが車の表面に付着しにくくなる効果があります。

コーティングを施し、水弾きをよくする洗車コースにはワックス洗車もありますが、撥水洗車との違いは、粒子の大きさによる効果の差となります。

撥水洗車は細かな粒子で構成された撥水コートが塗装表面を覆うことで、細かな溝にまで入り込み表面張力を発生させて水弾きを向上させます。

一方でワックス洗車は、粒子が粗いワックスを塗装表面に塗布する仕組みになっています。そのため、撥水洗車の方が効果が長くなるということになります。

撥水洗車のメリットとデメリット

撥水洗車のメリットとデメリットを知っておきましょう。

メリット

簡易的にコーティングができる

洗車機のコーティングは簡易的に施工できる点がメリットとなります。時間がない方、費用をあまりかけたくない場合でも数千円でコーティングすることが可能となり気軽に施工できます。光沢がでて見た目が美しくなったり、汚れがつきにくくなったりといった一定のコーティング機能を得ることができます。施工にかかる時間も約10分程度となっており、短時間で済ませることができます。

水垢防止

洗車や雨によりボディに水滴が残ると、時間の経過と共に水分が蒸発して水シミができてしまいますが、撥水洗車をおこなうことによって水が弾かれるため、水垢ができにくくなります。

洗車が楽になる

撥水洗車を行うことで水はけがよくなり、水が流れ落ちていくようになります。そのため洗車時に水やシャンプーが落ちやすく、洗車が楽になることがメリットです。また、雨の際にも塗装面に付着した汚れが水と一緒に落ちやすくなり、綺麗な状態に保ちやすくなります。汚れが簡単に落ちるようになります。

デメリット

撥水洗車には多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットも存在します。以下に主なデメリットを挙げます。

傷がつく可能性

洗車機のブラシや布が車の表面に接触するため、微細な傷がつく可能性があります。特に洗車機のメンテナンスが不十分な場合、ブラシに汚れや砂が残っていると車の塗装に傷がつきやすくなります。

撥水洗車を繰り返すと光沢が低下する

撥水洗車を繰り返しおこなうことです、撥水コートが蓄積され、光沢が低下する可能性があります。また、洗車機では落としきれない汚れというものがあり、それらが付着したまま撥水コートに覆われることで見た目が悪くなる恐れもあります。

持続性の低さ

洗車機による撥水コーティングは、手作業で行う高品質なコーティングと比べて持続性が低いことがあります。頻繁に洗車機を利用する必要が出てくるかもしれません。

環境への影響

洗車機で使用される撥水剤が環境に有害な成分を含んでいる場合があります。環境に配慮した製品を使用しているか確認することが重要です。

特定部分の洗浄不十分

洗車機は車全体を一度に洗浄しますが、細かい部分や凹凸のある部分については十分に洗浄できないことがあります。このため、手作業での仕上げが必要になる場合があります。

まとめ

撥水洗車は、特に雨の日が多い地域や、車を美しく保ちたい方におすすめの洗車方法です。しかしながら、効果の持続性は低いため、安いコストとはいえ、繰り返し撥水洗車をおこなうとなると、それなりに費用がかさんでしまいます。車を長くキレイに保ちたいという場合には、専門店などでプロの作業によるコーティングをおすすめします。